タクシーで売上を作る方法|新人が最初の3か月で確認すること

年収・保障給のリアル

本ページはプロモーションを含みます。
売上や給与は需要、営業区域、会社の規則、勤務形態、本人の乗務状況で異なります。ここで紹介する方法は収入増加を保証しません。乗務中は道路交通法や営業区域のルール、安全と休息を優先してください。

タクシーで売上を作るには、やみくもに走るより「どこで乗車につながったか」「どれだけの時間を使ったか」を乗務後に振り返ることが大切です。実車率や配車件数は役立つ指標ですが、それだけで営収は決まりません。

僕はトラックドライバーを23年経験したあと、41歳で東京のタクシーへ転職しました。未経験で乗務を始めると、地理を覚えることに加えて、流し・乗り場・配車など複数の営業方法を理解する必要があります。

この記事では、新人が最初の3か月で何を記録し、どう営業方法を見直すかに絞ります。「なぜ稼げないのか」を診断したい場合は、タクシーが稼げない7つの理由も参考にしてください。

タクシーの売上は実車率だけでは決まらない

タクシーの営業収入(営収)は、乗車したお客様から得た運賃・料金などの合計です。実車率は走行距離のうち、お客様を乗せて走った距離の割合で、営業の効率を見る一つの指標です。全国ハイヤー・タクシー連合会の用語集にも定義があります。

指標 何を示すか 注意点
営収 その乗務で得た運賃・料金の合計 総支給や手取りではない
実車率 実車走行距離 ÷ 総走行距離 時間の割合でも売上額でもない
乗車回数 お客様に乗車していただいた回数 1回当たりの運賃は異なる
時間当たり営収 営収 ÷ 一定の基準で測った時間 拘束時間・休憩除外時間など分母を揃える

例えば総走行距離200kmで実車走行距離80kmなら実車率40%、100kmなら50%です。ただし、実車率が50%だから営収も40%の場合より25%多い、という計算にはなりません。乗車距離の内訳、運賃・料金、渋滞、待機、時間帯などが違うためです。

東京23区・武蔵野市・三鷹市では距離だけでなく、一定速度以下の時間距離併用運賃や深夜早朝割増などもあります。運賃の条件は東京タクシーセンターの案内で確認できます。

新人が最初に覚えたい4つの営業方法

流し・付け待ち・無線配車・アプリ配車には、それぞれ条件があります。駅だから簡単、空港だから高単価と一律に決めず、待ち時間や営業所のルールも含めて考えましょう。

営業方法 特徴 新人が確認する点
流し営業 走行中に乗車希望のお客様を探す 営業可能な道路、安全な停車場所、時間帯の需要
駅・ホテルなどの付け待ち 乗り場などで順番を待つ 利用資格・乗り場のルール・待機車両数と回転
無線・予約配車 会社が受けた注文に対応する 受注ルール、迎車場所、待機・キャンセルの扱い
配車アプリ アプリ経由の注文に対応する 対応エリア、配車条件、迎車距離と研修

専用乗り場・空港・ホテルの利用には契約、登録、地域ごとのルールがある場合があります。利用可能かどうかを営業所へ確認し、規則に従ってください。配車アプリ対応の会社の見方でも説明しています。

駅の付け待ちは回転を確認してから選ぶ

駅の乗り場は乗車希望者が来る可能性がある一方、待機するタクシーが多ければ順番が進まないことがあります。新人だから必ず駅へ行くべき、という意味ではありません。

もし利用できる乗り場なら、自分が並んだ時間、乗車までにかかった時間、乗車後に戻るまでの時間を記録してみましょう。長時間待機して一度だけ乗車した場合と、比較的短い待機で複数回乗車した場合では、営業の効率が異なります。

数回の乗務だけで駅の優劣を決めず、曜日・天候・時間帯の違いも見ます。待機中も車両の安全や駐停車のルールを守り、他車や歩行者の通行を妨げないことが前提です。

空車時間を見直すときの順番

お客様を降ろしたあとに長距離を空車で走る、乗り場へ戻って長く待つ、迎車へ遠回りする。これらはいずれも売上につながらない時間を増やす可能性があります。ただし、最適な動き方は地域・需要・会社の営業方針によって変わります。

僕なら次の順番で振り返ります。

  1. 降車地点と時刻を思い出し、次の需要がありそうな場所を確認する
  2. 流し・付け待ち・配車のどれを選び、その判断に何分使ったか記録する
  3. 次の乗車につながったか、または待機・移動が長かったかを確認する
  4. 同じような曜日・時間帯の乗務と比べ、一つの行動だけ見直してみる

一度の成功・失敗だけで「正解の場所」を決めません。乗務を重ねて記録を比べる方が、偶然の長距離乗車に判断を引っ張られにくくなります。

1乗務の売上を振り返る5つの記録

大掛かりな分析を始める必要はありません。まずは会社の乗務日報・営業記録で確認できる数字を、同じ条件で並べるだけでも違いが見えます。

見るもの 確認の目的 注意点
① 営収 乗務全体の売上を把握する 税込・税抜など同じ基準で比較
② 乗車回数・平均単価 件数と1回あたりの運賃を分ける 長距離乗車による偏りに注意
③ 実車・空車の距離 移動の効率を見る 実車率は時間の割合ではない
④ 営業時間・休憩 時間当たり営収を比較する 分母の定義をそろえ、休憩を削らない
⑤ 営業方法と場所 配車・流し・付け待ちの傾向を見る 曜日・天候・営業区域の違いを考慮

この5項目を数乗務分並べると、「件数が少ない」「空車距離が長い」「待機に時間を使っている」など、次に確かめる仮説が見つかる場合があります。記録を取っただけで売上が増えるわけではありません。あくまで原因を探すための材料です。

地理が不安な新人は何から始める?

僕自身、トラックの運転経験があっても、タクシー特有の道路事情や迎車場所、目的地への対応は学ぶ必要がありました。配車アプリやナビは助けになりますが、乗車場所での安全確認や営業区域の理解を省略できるわけではありません。

地理が不安なら、会社で認められた研修や同乗指導を使い、営業区域内でよく利用する駅・幹線道路・主要施設と安全な乗降場所から確認すると整理しやすくなります。

走行中にスマートフォンを操作して情報を探すのではなく、安全な場所に停車してから確認してください。地理が不安なときの考え方と営業区域のルールも参考になります。

新人が最初の3か月で試したいこと

乗務の習熟には個人差があります。次の表は、入社後の進め方を整理するための仮の3か月プランであり、3か月で一定の売上に達することを保証するものではありません。

目安 まず取り組むこと 見直す指標
1か月目 営業区域、安全な乗降・停車、日報、会社の配車手順を覚える 乗車回数、待機時間、困った場面
2か月目 曜日・時間帯と営業方法の違いを記録する 実車率、時間当たり営収、待機・迎車
3か月目 同じ条件の乗務同士を比べ、改善仮説を一つずつ試す 営収、件数、安全・体調との両立

営業方法を大きく変える場合は会社のルールに従い、先輩や運行管理者に相談してください。売上が伸びないときに確認する原因はタクシーが稼げない7つの理由にまとめています。

時間帯・会社の環境も売上に影響する

東京のように需要が多い地域でも、どこでも同じように乗車機会があるわけではありません。曜日、天候、営業区域、勤務形態、配車の運用などで条件が変わります。深夜早朝割増の時間帯には運賃の条件も変わりますが、夜に働けば必ず高い営収になるという意味ではありません。

時間帯による違いはタクシーの時間帯別の需要、営業環境は稼げるタクシー会社の条件に分けています。本人が見直せる行動と、営業所の配車・給与制度を混同しないことが大切です。

なお、勤務を延ばしたり休憩を削ったりして営収を上げる方法は勧めません。タクシー運転者の拘束時間・休息期間には厚生労働省の改善基準告示があり、運行管理・安全確保を優先する必要があります。

【PR】

乗務方法を見直しても、配車環境や給与制度が自分の希望と合わないと感じる場合は、応募する営業所ごとの勤務・研修・給与条件を比較してください。

→ タクシーに特化した求人サイト【ドライバーズワーク】

まとめ|売上の記録から一つずつ営業方法を見直す

タクシーで売上を作る方法に、誰にでも通用する一つの正解はありません。まず営収・乗車回数・実車率・時間・営業方法を確認し、似た条件の乗務と比較します。そのうえで、流し・付け待ち・無線・アプリ配車を会社のルールに従って使い分けましょう。

新人のうちは、特定の高額運賃を狙うことより、安全な乗降・営業区域の理解と記録を続けることが大切です。収入の保証ではなく、判断材料を蓄積することを目指してください。

タクシーの売上の作り方に関するよくある質問

Q. タクシーの売上は実車率を上げれば必ず増えますか?

必ずではありません。実車率は距離の割合であり、乗車回数・運賃・待機・勤務時間などによって営収は変わります。

Q. 新人は駅の付け待ちから始めるべきですか?

一律には言えません。乗り場の利用条件や待機台数、回転、営業区域の需要を確認してください。

Q. 流しと配車アプリのどちらが稼げますか?

会社や時間帯によって変わります。配車の入り方、迎車距離、流し営業の需要などを含めて比較しましょう。

Q. 日勤でも売上は作れますか?

昼間にも通院・買い物・業務移動などの需要があります。ただし需要や売上は営業区域や曜日によって変わり、一定額は保証できません。

Q. 新人がまず記録すべき数字は何ですか?

営収、乗車回数、実車・空車の距離、時間、営業方法を同じ条件で記録すると比較しやすくなります。

Q. 売上が伸びない場合、会社を変えるべきですか?

すぐに転職と決めず、営業方法・配車・給与計算を分けて確認してください。会社の環境が合わない場合は、他社の条件を比較することも一つの方法です。

出典・編集方針

実車率の定義は全国ハイヤー・タクシー連合会、運賃の説明は東京タクシーセンター、拘束時間・休息期間は厚生労働省の公式情報を参照しています。本人の経験と一般的な営業制度を区別し、示した3か月の進め方や計算は一般化した例であり、成果を保証しません。

運営者:りつ
トラックドライバーとして23年勤務し、41歳で未経験から東京のタクシーへ転職。現在も乗務しています。運営者情報

本記事は情報提供を目的としています。営業・勤務に関するルールや給与計算は、勤務先の正式な規程と最新の公的情報をご確認ください。