タクシー月収の現実|繁忙期・閑散期でどれくらい変わる?

ビル街の道路に停まる昼間のジャパンタクシー 年収・保障給のリアル

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※本記事に記載する収入・売上は、筆者の乗務経験や企業が公開している事例をもとにしたものです。実際の収入は会社・地域・勤務形態・乗務回数・営業状況などによって異なり、将来の収入を保証するものではありません。

「タクシーは12月に忙しく、2月や8月は暇になる」
タクシー業界について調べると、こうした繁忙期・閑散期の話を見かけます。

確かに、月によってお客様の動きが変わることはあります。
私自身も、お盆明けなど「今日は暇だな」と感じる時期があります。

ただ、現在タクシードライバーとして乗務している私の実感では、普通の月やいわゆる閑散期でも、繁忙期と比べて売上が大きく崩れるとは限りません。

私の乗務では、運賃改定後は1回の勤務でみた営業収入が、改定前より1万〜2万円ほど高い日が増えています。
2026年の夏は厳しい暑さや雨の日も多く、タクシーの利用が増えたように感じる日もありました。

お盆明けは確かに暇だと感じましたが、私自身の感覚では2025年の同じ時期より営業収入は良く、総支給額・営業収入・乗務回数も比較的安定しています。

そのため、私は現在の状況を「2月・8月だから大幅に月収が落ちる」と単純には考えていません。

この記事を書いている人

私はトラックドライバーとして23年間働いたあと、40代で未経験からタクシー業界へ転職しました。現在もタクシードライバーとして乗務しています。

本文中の「私の場合」「乗務して感じる」といった記述は、私の勤務条件・営業エリアでの個人的な経験や実感です。全国のタクシードライバーにそのまま当てはまるものではありません。

この記事で分かること

  • タクシーの繁忙期・閑散期として挙げられやすい時期
  • 「2月・8月=ニッパチ」を現在どう考えるか
  • 繁忙期と閑散期で月収がどれくらい変わるのか
  • 月収が変動する季節以外の要因

なお、平均年収や年収全体の水準についてはタクシー運転手の年収はどれくらい?で解説しています。
この記事では「月ごとの収入変動」に絞ります。

タクシーの月収は「平均」だけでは分からない

タクシーの給与は営業収入と連動する仕組みが多いため、月収が毎月同じになるとは限りません。

給与体系は会社によって異なりますが、営業収入の一定割合を給与へ反映する歩合制を採用している会社もあります。

そのため、営業収入が増えた月は給与が上がる可能性があり、営業収入が少ない月は給与も下がる可能性があります。

ただし、月ごとの差をすべて「繁忙期だから」「閑散期だから」と説明することはできません。

乗務回数、勤務時間、営業エリア、曜日、天候、運賃、会社の給与体系など、複数の条件が重なるためです。

歩合制の詳しい仕組みはタクシー歩合の仕組みと計算方法で整理しています。

タクシーの繁忙期・閑散期はいつ?

12月などは繁忙期として挙げられやすく、1〜2月などは需要が落ち着きやすい時期とされています。ただし、地域や年によって同じ動きをするとは限りません。

タクシー業界でも、2月と8月は昔から「ニッパチ」と呼ばれ、需要が落ち着きやすい時期として語られてきました。

ただし、現在も2月・8月が必ず同じように売上の低い月になるとは限りません。
地域、天候、観光需要、イベント、営業環境などによって月ごとの動きは変わります。

実際に閑散期として挙げられる時期も会社や地域によって異なり、1〜2月やお盆前後など需要が弱くなりやすい時期がある一方、年間を通して明確な閑散期を決めにくい営業エリアもあります。

※以下は一般的に言われる傾向を整理したもので、すべての地域・会社・年度に当てはまるものではありません。

時期 一般に言われる傾向 見るときの注意点
12月 繁忙期になりやすい 忘年会・年末の移動などで需要が増える場合がある
3月前後 需要が増える場合がある 年度末・歓送迎会など。地域差がある
1〜2月 需要が落ち着きやすい 年末年始後の反動など。2月は日数も少ない
8月・お盆前後 「ニッパチ」と呼ばれてきた 猛暑・観光・地域需要などで必ず低くなるとは限らない
その他 平常月として扱われることが多い 天候・イベント・曜日でも需要は変わる

「ニッパチ=必ず稼げない」ではありません
2月・8月が閑散期として語られてきたことはありますが、現在のタクシー営業では、天候、観光需要、営業エリアなど他の条件も重なります。特に8月は、年や地域によって売上の動きが変わると考えた方が実態に近いでしょう。

繁忙期・閑散期でタクシー月収はどれくらい変わる?

私自身の現在の乗務では、繁忙期と普通の月・いわゆる閑散期で差はあるものの、「月収が大幅に変わる」というほどの差は感じていません。

例えば、お盆明けは街の動きが鈍く、「今日は暇だ」と感じる日がありました。

それでも私自身の感覚では、2025年の同じ時期より営業収入は良く、月全体で見ても大きく崩れたという印象はありませんでした。

運賃改定後、私の営業では売上水準が上がっている

私の場合、運賃改定後は1回の勤務でみた営業収入が、改定前より1万〜2万円ほど高い日が増えています。

ただし、これは運賃改定だけによる変化とは判断していません。

乗車回数、営業した時間帯、曜日、天候、その日の人の動きなども営業収入に影響するためです。

あくまで、現在乗務している私個人の実感として掲載しています。

夏は「8月だから暇」とは感じにくくなった

2026年の夏は、お盆明けに需要が弱くなったと感じる一方、厳しい暑さや雨の日が続き、タクシーの利用が増えたように感じる日もありました。

その結果、私の場合は普通の月やいわゆる閑散期でも、繁忙期より少し営業収入が落ちる程度で、総支給額・営業収入・乗務回数は比較的安定しています。

ここは筆者個人の見解です

上記は私自身の勤務エリア・勤務形態・乗務状況での体験です。
「夏は必ず稼げる」「閑散期でも収入は下がらない」という意味ではありません。

同じ月でも、会社、地域、乗務回数、勤務時間帯などによって結果は変わります。

企業の公開データでも、月ごとの動きは一様ではない

会社単位の公開実績を見ると、月ごとの差が確認できる例もあります。

参考例として、三和交通グループが公開している「上位50%の満勤者」の平均支給額を見ると、2025年は次の結果でした。

平均支給額
2月 480,296円
8月 532,905円
12月 553,719円

2月と12月では73,423円の差があります。
一方で、8月は2月より高い結果となっています。

この一例からも、「8月だから必ず大きく下がる」とは言い切れません。

この数字は全国平均ではありません。
三和交通グループが公開している「上位50%の満勤者」の平均支給額です。会社・営業エリア・給与体系・集計条件が異なれば結果も変わります。特定の収入を期待させるものではありません。

出典:三和交通グループ「2025年12月の営業所別 月収ランキング大公開!」に掲載された月別実績

つまり、繁忙期と閑散期の差は「タクシー業界全体で○万円違う」と一つの数字にするのではなく、会社・営業エリア・勤務条件を確認して見る必要があります。

タクシー月収が月によって変わる4つの要因

季節だけでタクシーの月収が決まるわけではありません。
実際には、複数の条件が重なって営業収入が変わります。

タクシー月収が月によって変わる4つの要因を表した図

1.人の移動が増える時期

年末、歓送迎会、イベントなどで人の移動が増えると、タクシー需要が高まる場合があります。

ただし、イベントの規模や開催場所は地域によって違うため、「12月なら誰でも必ず売上が上がる」とは限りません。

2.暑さ・雨・雪などの天候

天候によってタクシーの利用状況が変わることがあります。

私自身も、暑い日や雨の日に利用が増えたように感じる場面がありますが、天候と売上の因果関係を全国一律に示すものではありません。

実際の営業では、季節よりも「その日の天候」の方が影響していると感じる日もあります。

3.運賃と給与体系

同じような営業状況でも、運賃水準が変われば営業収入の金額は変わります。

また、営業収入が給与へどの程度反映されるかは、会社の歩合率や固定給部分などによって異なります。

そのため、去年と今年の同じ月を給与額だけで比べても、季節だけの影響とは限りません。

4.営業エリア・時間帯・乗務回数

都心、住宅地、駅周辺、観光地など、営業する場所によって需要の動き方は違います。

さらに、昼と夜、平日と週末でも状況は変わります。

月収を比較するときは、乗務回数も確認しておく必要があります。
乗務回数が少ない月と多い月の給与だけを比較すると、季節による差なのか勤務日数による差なのか判断しにくいためです。

時間帯による違いはタクシーが稼げる時間帯で詳しく整理しています。

月収が変動する場合の家計の考え方

月ごとに収入が変わる働き方では、収入が多かった月だけを基準に家計を考えない方法もあります。

ただし、適切な支出額や貯蓄額は、家族構成、住宅費、貯蓄、その他の収入などによって異なります。
ここでは特定の金額を推奨せず、考え方だけを整理します。

考え方の一例

  • 収入が少ない月でも支出に無理がないか確認する
  • 収入が多かった月を毎月の基準にしない
  • 単月だけでなく、数か月〜1年単位でも収入を見る

未経験で入社した直後は、季節変動とは別に、営業に慣れていないことによる売上差もあります。

私自身も初月から現在まで同じ収入だったわけではありません。
ただし、そこには経験、営業スキル、勤務状況などの変化も含まれるため、「繁忙期・閑散期の差」とは分けて考えています。

月収の変動が気になる場合に求人で確認したい条件

求人票の月収例だけでなく、給与体系・保証給・配車環境などを確認すると、条件を比較しやすくなります。

※制度や条件は会社ごとに異なります。以下は会社比較のための確認項目です。

確認項目 確認する理由
給与体系・歩合率 営業収入が給与へどう反映されるかを見る
保証給 対象期間・支給条件・終了後の給与体系を確認する
配車環境 乗車機会を得るための仕組みを確認する
営業エリア 地域によって需要や季節変動が異なるため

これらの条件が良ければ必ず高収入になる、という意味ではありません。
自分が希望する働き方と給与条件が合っているかを見るための比較材料です。

保証給についてはタクシーの保証給はどう見る?
会社選び全体はタクシー会社の選び方で詳しく解説しています。

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給与体系や保証給、勤務条件は会社によって異なります。
未経験からタクシー転職を検討している方は、1社の求人だけで判断せず、複数の条件を比較して確認する方法もあります。

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まとめ|繁忙期・閑散期だけで月収を判断しない

タクシーには忙しい時期と落ち着く時期がありますが、「2月・8月だから必ず大きく月収が落ちる」と一律には考えない方が実態に近いと私は感じています。

昔から2月・8月は「ニッパチ」と呼ばれてきました。
一方で現在は、天候、観光需要、運賃、営業エリアなど複数の条件が重なり、月ごとの売上の動きも変わります。

私自身も、お盆明けに暇だと感じる日はありましたが、2025年の同じ時期と比べると営業収入は良いと感じています。
普通の月やいわゆる閑散期と繁忙期でも、現時点では極端な差は感じていません。

ただし、これは私個人の乗務経験です。
企業の公開実績では月によって数万円単位の差が出ている例もあります。

タクシー月収を見るときは「何月か」だけでなく、会社・営業エリア・乗務回数・運賃・給与体系なども含めて見ることが大切です。

年収全体を知りたい方はタクシー運転手の年収はどれくらい?
歩合制の仕組みはタクシー歩合の仕組みと計算方法も参考にしてください。

よくある質問

Q. タクシーの繁忙期はいつですか?

A. 12月は忘年会や年末の移動などで繁忙期として挙げられることが多く、3月前後も年度末や歓送迎会などで需要が増える場合があります。
ただし、地域や営業環境によって異なります。

Q. タクシーの閑散期はいつですか?

A. 1〜2月やお盆前後などが、需要の落ち着きやすい時期として挙げられます。
昔から2月・8月は「ニッパチ」と呼ばれてきましたが、現在は地域・天候・観光需要などによって状況が変わります。

Q. 2月・8月は今も稼げないのですか?

A. 必ずしもそうとは限りません。
私自身の乗務では、お盆明けに暇だと感じる時期はありましたが、2025年の同時期より営業収入は良いと感じています。
企業の公開データでも、8月が2月より高い例があります。
会社・地域・勤務条件によって結果は異なります。

Q. 繁忙期と閑散期で月収はどれくらい変わりますか?

A. 全国一律の金額は示せません。
会社・営業エリア・乗務回数・給与体系などによって異なります。
私自身は現在、大きな差を感じていませんが、企業の公開実績では数万円単位の差が出ている例もあります。
数字を見る際は、その集計条件まで確認する必要があります。

この記事の編集方針・運営者情報

本記事は、現役タクシードライバーとしての筆者の乗務経験と、タクシー事業者等が公開している情報をもとに作成しています。筆者の体験は個人の勤務条件によるものであり、全国的な傾向や将来の収入を保証するものではありません。企業の給与実績についても、集計条件を確認したうえで参考事例として掲載しています。

運営者:りつ
トラックドライバーとして23年間勤務した後、40代で未経験からタクシードライバーへ転職。現在も乗務しています。
運営サイト:myfuturecraft.jp(タクシー転職の情報メディア)
最終更新日:2026年9月17日

※本記事はタクシー業界の収入・働き方に関する情報提供を目的としています。掲載している給与・売上・企業実績は特定の条件下での事例であり、同様の収入を保証するものではありません。転職・求人応募・家計に関する最終的な判断は、ご自身の状況を踏まえ、求人票・雇用条件・各社公式情報などをご確認ください。

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